金子 治作
元佐渡版画村理事長

「北は大佐渡 南は小佐渡、中は国仲米処」

 おけさの哀調に乗って、民謡の佐渡は今稲刈りの真っ最中でございます。
日本海の孤島佐渡は、流人の島として古くから知られ、現在は民謡の島佐渡として人々に愛唱されております。今は亡き高橋先生は、更に文化の雰囲気を添え版画の佐渡として情熱を傾けたのでございます。版画は下手でよし、単純の中にその心を表す最も大衆性豊かな庶民の芸術でございます。高橋先生は情熱の人、そして又努力の人。版画村の完成に日夜をわかたず奔走し努力を続けて下さいました。先生の偉業は佐渡全島に及び、版画の島佐渡としてますます発展した今日の基礎を築いたのでございます。佐渡は詩の国家の国、ここに育った人々は皆心豊かに「芸術と人情」「芸術と自然」ともに恵まれた環境の中に暮らし、豊かな土地柄は絵と人情のしがらみ、自然と芸術の中に育ち佐渡を忘れることはございません。芸術は生活の中に生まれるもの、感動の中に育つもの、そして又心に通う情操の迸りであります。それは美であり、感動のひらめきであると思うものでございます。

 遠い遠い見果てぬ夢に一日一日が暮れて行く。その中に佐渡は歴史の宝庫・美のオアシスであります。相川への道、トンネルを抜けると「佐渡金山」」、古い相川の金山として栄えた人々の足跡は、過去を遠く未来に道を開かんとして居ります。人間の世界も無から有、いまだみぬ夢に思いを寄せる。生きとし生ける者の夢であり希望でもあります。汝の開花する時、それはそれは甘い甘い蜜月の旅、月の世界へ旅立つ事でしょう。

佐渡版画村美術館
SADO HANGAMURA MUSEUM
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